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この放送がアツかったレビュー!

「おくりびと」

3月24日放送分

アカデミー賞外国語映画賞受賞作。
チェロ奏者の夢を諦め故郷に帰った男が、ひょんなことから遺体を清め棺に納める“納棺師”として働くことに。彼は、仕事を通して触れた人間模様や上司の影響を受けながら成長していく。

何度見ても飽きない名作に、改めて感動☆

おくりびと日本人なら誰もが知る一作となった「おくりびと」。
今、もしも人気邦画ランキングをしたら、きっと上位に食い込んでくるんじゃないかな。そのくらい、日本人の心にじんわり、やさしく染み入る映画だと思う。

この作品を通してメジャーになった“納棺師”という仕事を、私はこの作品を見るまで全然知らなかったけど、知れば知るほどなんて素敵な職業だろうと思う。誰にでもいつかは平等に訪れる“死”と、その日が来るまで笑って泣いて生きる人々の姿…。日本人の死生観という身近なテーマが実によく描かれていて、とても深く心に残る。劇場で見た時には「ここに描かれている死生観は日本人独特のものだから、海外の人には分からないのでは?」と思ったものの、作品は見事にアカデミー賞外国語映画賞を受賞。この作品に込められたテーマが異文化に生きる人たちにも伝わったのだと思うと、映画の力ってやっぱりスゴイ!と思う。

それにしても、主人公が仕事内容を知らずに面接を受けるNKエージェントのうたい文句は面白い。「年齢問わず、高給保証、実質労働時間わずか。そして、“旅のお手伝い”」。これが本当なら、私だって面接を受けに行きたくなっちゃうなと思うくらい、いい待遇だ(笑)。でも、旅のお手伝いが、イコール、死への旅路のお手伝いとは! 自分が納棺師として雇われたと知った時の主人公(本木雅弘)の動揺ぶりと、それをひょうひょうとあしらうNKエージェント社長(山崎努)のやりとりは、何度見ても笑ってしまう。

また、“納棺師”を演じる本木雅弘と山崎努のスムーズな手の動きの美しさにも、毎度見とれてしまう。死に化粧と納棺の儀式を行う際の、死に装束の着物の衣ずれの音までが耳に心地よく響く。所作のひとつひとつ、指先にまで神経が行き届いた様子は、まるで芸術を見ているような気持ちにさせられる。

そんな細やかな動きを見つめながら、“きっとこの映画を見た奥様方は、自分もモッくんのような納棺士に送ってもらいたいと思うだろうな”と思っていたら、隣でテレビを見ていた母が「こんな素敵な人に最後を送ってもらえるなら、死ぬのも悪いことばかりじゃないわね~」とつぶやいたので、思わず笑ってしまった。

美人だと思ったらニューハーフだった青年、幼い娘を残して亡くなった母親、沢山のキスマークで送り出される大住生のおじいちゃん…。様々な死の場面に遭遇し、戸惑いながらも成長していく主人公の姿に、泣いて笑ってまた泣いて…と、忙しく時間が過ぎる。主人公の仕事への矜持を通す姿にも色々な意味でグッとくるし、何度見ても感動できる大好きな映画だ。
個人的だけど、私の心の邦画ランキングでダントツの第一位である。

今回長女が思いっきり映画を楽しんだのは…

毎月300本の映画が放送される。そのうち50本が新作映画(!)で、新旧の作品が網羅できる上、公開前の作品が先行放送されることも。また、シリーズものの一挙放送などもあり、イベント感覚で映画が楽しめるのも特徴。

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